はじめに
 == この山行記は西田さんが文章を纏め、近藤がアップロードしました。===

8月3日(木)梅雨明けの天気を狙って、末政さん、近藤さん、川畑さん、西田の4人が錫杖岳を目指し午後5時神戸を出発。今回はプロ顔負けの石工職人川畑ちゃんの本格的なマルチピッチ・クライミングのデビューです。本人は特に緊張する様子もなく錫杖に向かって悠然とハンドルを握っていた。高速出口は高山なのに私の指示ミスで通り過ぎ白川郷インターでUターン。新穂高の手前で落石復旧工事のため夜間通行止があり、朝5時まで足湯のある公園で仮眠を取りました。

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8月4日(金)朝6時半登山届を提出していざ出発。

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朝もやの中に錫杖岳が近づいてきました。

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9時過ぎ岩小屋に到着、テントを張ってリュックをデポする。これで雨が降っても大丈夫。

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10時半左方カンテの取付きに、末政師匠がリードでWロープに近藤さんと西田、ラスト川畑ちゃんの順で登攀開始する。ルートには残置ボルトが無く、師匠が慎重にカムをセットして登っていく。

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川畑ちゃんは西田が引き上げることに。

後から「西田さんカムを残してほしかった。ロープが鉛直方向一直線に下がるのでラインが分かり難かった」と言われた。

ごめんなさい!



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チムニーの中は滲み出る水で壁がびしょ濡れ、手も足も滑る滑る・・・。フォロワーが四苦八苦してるのに、師匠はリードで難なく通過。

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川畑ちゃん、濡れてる壁も余裕の登攀、これで初めてのマルチピッチ・・・?


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一般に9ピッチと言われている左方カンテを7ピッチで頭に到達。

下りは「注文の多い料理店」の取付き付近まで4ピッチの懸垂下降。

今日1日雨に合わず無事登攀終了しました。



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川畑ちゃんの懸垂下降なかなかのもんでした。

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岩小屋に戻るとテントが雨で濡れている、結構な通り雨があったみたい。明日は3ルンゼの予定でしたが、壁の状態がかなり悪いとの末政師匠の判断で朝から下山に変更。その甲斐あって、明くる日は無料の新穂高の湯でゆっくり疲れを癒やす事ができました。